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明治ホールディングス、チョコレート原料カカオの「持続可能」な生産・調達等を支援するCSR活動を資金使途先とする、初のサステナビリティボンド100億円発行(RIEF)

2021-04-27 17:03:15

meiji001キャプチャ

 

 明治ホールディングスは、同社初のサステナビリティボンド100億円を発行した。資金使途は、同社の主力商品であるチョコレート製品との原料となるカカオの生産農家の持続可能性の支援活動や、責任あるサプライチェーン構築、再生可能エネルギー開発等に充当する。持続可能なカカオ生産を支援するCSR(企業の社会的責任)活動を軸としてESG債を発行するのは、日本企業では珍しい。

 

 (写真は、南米ベネズエラでのカカオ農家)

 

  サステナビリティボンドは23日に発行した。期間5年、クーポンレートは0.05%。主幹事はみずほ証券と大和証券。みずほ証券がストラクチャリング・エージェントを務めた。資金使途は、「サステナブル・カカオ」の調達、カカオ農家支援等の社会的活動に加え、内外工場での省エネ化、創エネ化、内外での水資源の確保・保護、環境に配慮した商品パッケージへの転換、乳幼児栄養の取り組み強化、感染症対策の研究開発と設備投資等となっている。サステナビリティボンドの第三者評価は日本格付研究所(JCR)が付与した。

 

 同社は、海外のカカオ産地での環境・社会的支援活動として、「メイジ・カカオ・サポート」を2006 年から実施している。現在の対象国は、ガーナ、ベネズエラ、 ブラジル、エクアドル、ペルー、ドミニカ共和国、メキシコ、ベトナム、マダガスカルの9ヵ国。「サステナブル・カカオ」の生産・調達に貢献するため、①農家支援②現地の学校教育支援③WCF(世界カカオ財団)を通じた支援等のCSR活動を展開している。

 

やっぱり、チョコは明治だな
やっぱり、チョコは明治だな

 

 カカオの収穫量を増やすための栽培方法や病虫害の管理方法等を現地のカカオ農家や従業員等が学ぶ勉強会を開いたり、栽培に必要な苗木の供給センター等も設置している。明治独自の発酵法を移管し、高品質のカ カオ豆を生産できるよう技術面の強化にも取り組んでいる。

 

 2020年からは、グループの主要事業会社である明治、Meiji Seika ファルマ、KM バイオロジクスが直接取引する一次サプライヤー74 社に対して、環境・社会面からのアンケート調査を開始した。人権、労働安全、環境、公平性、持続可能 な調達活動、救済制度等の各項目の意見を吸収し、サプライヤーの対応状況に応じた監査等を予定している。

https://www.meiji.com/news/detail/pdf/2021/210416_01.pdf