一般社団法人環境金融研究機構 | Research Institute for Environmental Finance: RIEF

運用規模3810億ユーロを誇るノルウェー政府年金基金（GPFG)は、環境企業向けの投資額を6.34億ユーロ（760億円）分増額することを決めた。年次報告書の中で明らかにした。環境投資の増額分としては最大規模となる。

　追加の投資額は、GPFGが2009年に環境配慮型企業向けに立ち上げた投資プログラム（250億ユーロ）に追加する形で設定された。追加投資分は、市場から対象株を買い入れる方式で、投資される。GPFGの環境プログラムは、気候変動に関連した社会的コストやべネフットの評価が、年金価値に長期的影響を及ぼすとの判断に基づいて、続けられている。

　世界最大の年金基金でもある日本の公的年金（GPIF)は、昨年末にOECDレポートで、保有資産への気候変動の影響を避けるためにも、ESG運用に踏みきる必要性を指摘されているが、これまでのところ、具体的な動きはみられない。　参考記事：　http://financegreenwatch.org/jp/?p=228