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東電 監査法人が経営リスク指摘(NHK)

2011-05-27 12:48:18

東京電力は、今月20日に発表したことし3月期の決算について、監査法人から、福島第一原子力発電所の事故に伴う賠償金の規模がはっきりしないなどとして、今後の経営にリスクがあるとする指摘を受けたことを明らかにしました。


東京電力は、今月20日、ことし3月期の決算を発表し、福島第一原発の事故を収束させる費用などを計上した結果、1兆2000億円余りの最終赤字になりました。東京電力によりますと、この決算について、「新日本監査法人」は、適正であるという意見を表明しながらも企業の将来性に不確実性があるという注意書きをつけた監査報告書を、東京電力側に提出しました。


その理由として、▽福島第一原発事故に伴う賠償金の支払いの規模が現時点では分からないこと、▽東京電力の賠償金の支払いを支援する枠組みは、国会で特別立法の成立を必要とすること、▽廃炉に必要な費用も今後、変動する可能性があることなどを挙げているということです。

監査報告書の注意書きは、今後の経営にリスクがあると投資家に注意を促すもので、監査法人が東京電力の経営は不確実性が高いと認定した形です。東京電力は27日、取締役会を開いて、この監査報告書を承認することにしています。

関連情報:読売新聞の記事:http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20110526-OYT1T00415.htm

日経新聞は「適正意見」と記載: http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C889DE0EBE0E0EBEBEBE2E0E4E2E7E0E2E3E38698E2E2E2E2;at=DGXZZO0195165008122009000000 

東電の監査報告書受領のお知らせ http://www.tepco.co.jp/ir/tekiji/pdf/1105251-j.pdf