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R&I ゴールドマンサックス証券アレンジのプロジェクトボンドにシングルA格付け。発行額67億7000万円。岡山、岐阜のメガソーラーにファイナンス(FGW)

2015-06-28 00:31:51

GSキャプチャ

格付投資情報センター(R&I)は、日本アジアグループのJAG国際エナジー社が開発する国内2件のメガソーラーを対象としたプロジェクトボンドにシングルAの予備格付けを付与したと発表した。同ボンドは、ゴールドマンサックス証券がアレンジしたプロジェクトクト資産を裏付けにして発行される。発行金額は67億7000万円。同証券は、ボンドを生保など機関投資家に販売する。

 

 ボンドの対象事業は、JG国際エナジーが事業展開する岡山県玉野市および岐阜県多治見市の太陽光発電事業。ゴールドマンサックスは両事業向けのプロジェクトファイナンス資産を新生銀行に信託して受益権を受け取り、投資家に販売する。R&Iの格付けはこの信託受益権に付与された。

 

現段階では予備格付だが、最終的な契約内容などを受けてし、改めて格付を付与する。ボンド発行で調達した資金は、JG国際エナジーがメガソーラー事業設備の設計、調達、工事等の支払いに充てる。事業完成後の売電収入がボンドの元利金として投資家に配分される。

 

R&IはシングルAの格付けを付与する理由として、信託(SPV)の活用は倒産隔離性が高く、信託財産と受託者の固有財産は分別され、リングフェンス性も確保されているとしている。また、事業を担う2つの合同会社についても倒産隔離性が高いなどを評価した。

 

またボンドのキャッシュフローになる売電収入は、仮に契約先の電力会社がデフォルトしたとしても電力事業の公共性から、他の電力会社に売電可能なので、事業への影響は少ないと位置付けた。キャッシュフローの減少リスクを示すDSCR(Debt Service Coverage Ratio=年間純収益÷年間元利返済金)は、一定の水準を満たしているとしている。

https://www.r-i.co.jp/jpn/body/sf/news_new_release/2015/06/news_new_release_20150626-14048-1_01.pdf