米カリフォルニア州議会上院は、同州の二大公務員退職年金基金であるカリフォルニア州職員退職年金基金（CalPers)と同教職員退職年金基金（CalSTRS）の投資運用の対象から、地球温暖化の加速に影響を及ぼす石炭開発企業を除外するよう規制する法案を賛成多数で採決した。下院でも採決・成立すると、化石エネルギー関連企業への投資を引き揚げる世界的な「Divestment運動」に拍車がかかりそうだ。

 

　法案は「SB185」と呼ばれる。カリフォルニア州の二大公務員年金のCalPersとCalSTRSの投資対象から、石炭開発からの収入が半分以上ある企業を除外することを定める内容。両年金基金は全米最大規模の年金で、CalPersは2990億㌦、CalSTRSは1930億㌦の資産を抱えている。このうち、CalPersは少なくとも1億㌦の資金を約20の石……

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