長期投資に、環境・社会・ガバナンス(ESG)要素を加味する国連責任投資原則(PRI)がスタートして来年、10年を迎える。そのPRIの年次総会(PRI in Person)はこれまで日本で開かれていない。一部の日本関係者の間では、10周年記念総会こそ、の期待もあったが、開催地はシンガポールだという。
PRIは2006年に当時の国連事務総長、コフィー・アナン氏が主導する形で発足した。年金や保険等の長期投資の判断にESG評価を盛り込むことによって、地球温暖化問題や社会的格差是正等に前向きに取り組んでいる投資先企業を選別する国際的な潮流を作り出そうというのが狙い。
すでに年金基金等、世界約1370の機関が趣旨に賛同して署名している。署名機関全体が保有する資産規模は59兆㌦に及ぶ。
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