HOME11.CSR |上智大学 日本の大学として初めて国連の責任投資原則(PRI)に署名。ESG運用にシフトへ(RIEF) |

上智大学 日本の大学として初めて国連の責任投資原則(PRI)に署名。ESG運用にシフトへ(RIEF)

2015-11-04 12:07:51

Sophiaキャプチャ

上智大学は、保有する大学の資産運用にESG(環境・社会・ガバナンス)運用の視点を取り入れるため、国連の責任投資原則(PRI)署名した。日本の大学・高等教育機関でPRI署名は初めて。

 

 上智大学は今年5月、国連のグローバル・コンパクト(GC)に署名した。GCが定める10の原則の中に、環境分野では、「環境に対する責任のイニシアティブ」等が示されており、大学の資産運用の分野でこの原則を実現するために、PRIへの署名を決めたという。

 

  また、同大学は教育理念において、「人間と世界の問題についての洞察力と批判精神を養う」との視点を掲げている。こうした理念に基づき、アジア等の新興国や途上国の環境・社会問題への取り組みも続けている。この教育理念を資産運用の面にも反映させる判断も加えた、としている。

 

 同大学の運用資産額は約380億円(10月末現在)。PRIでは「投資分析と意思決定のプロセスにESGの課題を組み込む」など6つの原則を定めていることから、今後、新規の運用について同原則に基づいた運用方法をとっていく。既存の運用については現状の通りとするが、ポートフォリオ運用の変更などのリバランス調整の際などには、新規投資と同様にPRI原則に則った運用を心がけるとしている。

 

 同大学は資産運用に際して、外部の投資運用会社等に運用委託をしており、今後の新規運用先選定の際に、委託先候補機関のESG投資の運用力の巧拙も評価することになるとみられる。

 

http://www.sophia.ac.jp/jpn/info/news/2015/11/globalnews_1659/20151101?kind=0&target=press