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エネルギー大手のBHPビリトン 米シェールガス開発を大幅縮小。掘削リグを1年前の26か所から5か所へ縮小(各紙)

2016-01-16 09:59:27

BHPキャプチャ

 各紙の報道によると、オーストラリアの資源大手BHPビリトンは15日、米国のシェールガス事業で72億ドル(約8500億円、税引き前)の減損損失を2015年7~12月期に計上するという見通しを発表した。

 

 税引き後では49億㌦。競合する原油価格が引き続き下落していることから、価格競争力を喪失していることが原因。同社では、米国で保有するシェールガスの掘削リグ装置の稼働場所を今四半期中に、現在の7か所から5カ所に削減する。

 

 同社は15年6月期通期決算でも米シェール事業に絡んで、すでに28億㌦の減損を計上している。掘削のリグ装置は1年前には26カ所あったが、これを5か所にまで減らすことになる。

 

 これまでも段階的に生産力を縮小し、コスト削減をしているが、原油価格の下落基調は変わらず、過去3ヶ月で30%以上も下がっている。このため今回、一段の対応を迫られた形だ。

 

 生産を継続するリグは Black Hawk 地区の3か所と、Permian地区の2か所に限定し、集約する。

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CEOの Andrew Mackenzie氏は「現在の石油・ガス市場は、われわれの予測よりも非常に弱い状況となっている。われわれはこうした状況に速やかに対応しなければならない。今回の決定は残念な内容だが、われわれは長期的な見通しと保有資産には自信を持っており、市場の回復に迅速に対応できるポジションを維持してる」と語った。

http://www.bhpbilliton.com/investors/news/onshore-us-asset-review-2