世界経済フォーラム（WEF）は、北極圏の開発ルールとして、環境保全や先住民への尊重などを盛り込んだ6項目からなる「北極投資プロトコル」を定めた。

 

　地球温暖化の進展に伴い、北極地域の経済開発の可能性が高まっている。北極海海底の未知の資源開発や、夏場の航路としての利用などが想定される。ただ、北極圏の経済的利用に伴うルールは、国際的な条約で平和利用などが定められている南極と違い、北極海沿岸諸国による北極協議会（AC）による協議レベルにとどまっている。

 

　そこでWEFは、地球資産として北極の開発・投資についての国際的に共有すべき自主的なルールの整備を提言、WEFの Global Agenda Councilｓが設定した「北極パネル」が、今回のプロトコルをまとめ……

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