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コンビニのローソン 空揚げ用の植物性廃油をリサイクルし、お店でバイオ発電へ。5日から兵庫・姫路にモデル店舗オープン(RIEF)

2016-02-01 20:15:22

Lowsonキャプチャ

 

 コンビニエンスストアのローソンは1日、コンビニの店舗で提供するカラ揚げなどに使う植物性廃油等をリサイクルするバイオマス発電システムを導入すると発表した。5日にオープンする兵庫県姫路市の最新環境配慮モデル店舗で実施する。

 

 ローソンはこれまでも、店舗の屋根に太陽光発電設備を導入するなどの環境配慮店舗をオープンしてきた。今回の店舗はそうしたモデル店舗の8店目。コンビニとしてはわが国初のバイオマス発電を取り入れる。

 

 仕組みは、店舗で調理に使用する植物性廃油等をりサイクルしてバイオディーゼル燃料つくり、それをお店で使う発電機の燃料に再使用する。このバイオマス発電システムによって、既存店舗の消費電力の約20%(2010年度対比)に相当する年間36,000kWhを発電できるという。

 

 Lowson2キャプチャ

 

  さらに、同店舗では、太陽光発電システム、CO2冷媒冷凍冷蔵機、LED照明など、12事例の「創エネ設備や、省エネ設備を導入する。これらの結果、お店の電力消費量は過去最大となる約7割(67.9%)を削減できる見込みだ。

 


 バイオディーゼル燃料(BDF)は、植物性廃油から作られるトラックやバス等に使用する軽油の代替燃料。バイオディーゼル燃料を燃焼し、大気中にCO2を排出しても、燃料の原料となる植物が成長する際に光合成により大気中のCO2を吸収するため、CO2の増減に影響を与えない。


 ローソンは今後も、モデル店舗での実証データを、既存店舗への新設備導入や新規設備の開発に活かして、環境に配慮した店舗づくりを目指す、と宣言している。

http://www.lawson.co.jp/company/news/detail/1260844_2504.html