各紙の報道によると、政府・与党は10日、公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の株式自主運用を認めない方針を固めた。となると、一部で期待が出ていた環境・社会・ガバナンス(ESG)に優れた企業株を買うアクティブ運用も見送られる。
現行の法律では、GPIFは直接、株式を持てない仕組みになっている。しかし、厚生労働省は年金資金運用の機動性を高め、委託機関への手数料削減効果も期待できる株の自主運用を目指してきた。2015年12月には、社会保障審議会を開き、そうした運用拡大に向けた検討を進めてきた。
しかし、株価の急落で政府内でも慎重な意見が強まる一方で、経団連や連合は「政府機関であるGPIFの株式保有は企業支配につながる」などと反対姿勢を崩……
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