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ソフトバンク、家庭向けに再生エネ電源が約6割を占める電力プラン設定 首都圏、北海道で先行販売。「グリーンな消費者」を意識(RIEF)

2016-03-15 18:43:30

softbankキャプチャ

 

  ソフトバンクは14日、4月下旬から、太陽光発電などの再生可能エネルギーを中心とした「FITでんきプラン(再生可能エネルギー)」を、首都圏と北海道で提供すると発表した。電源のうち約6割は再エネ電源が占めるという。

 

 ソフトバンクは4月から始まる小売電力全面自由化に合わせて、電力サービス「ソフトバンクでんき」を提供するが、そのうち首都圏と北海道の家庭向けに再エネ中心の「FITでんきプラン(再生可能エネルギー)」を売り出す。同社の携帯電話や光通信の利用者が対象で、今後販売エリアを拡大していく。

 

 「FITでんき」の再エネ電源は、子会社のSBエナジーが保有する大規模太陽光発電所(メガソーラー)で発電した電気を、固定価格買い取り制度(FIT)を使って調達し、別の子会社のSBパワーが電力の小売事業者として各家庭に販売する。自前の電源は再エネ比率の57%で、残りは電力卸取引所や、大手電力から卸供給を受ける。

 

 また北海道ではサニックスエナジーと連携し、工場などで排出された廃棄プラスチックを加工した燃料を用いる資源循環型のリサイクル発電の電源も活用する。

 

 首都圏の家庭向け料金は、都内の3人暮らしの平均使用量(40アンペア、390kW時)を例にとると、月額1万845円で、東電の現行料金(従量電灯B)とほぼ同水準。これにソフトバンクの携帯電話や光回線とセットで契約すると、通信料が毎月200円割引される計算になる。

 

 また契約者は、これに家庭内での水漏れや配管の詰まりや、カギの紛失、ガラスのトラブルなどを修理する「おうちレスキュー」の出張料、作業料などの無料特典も2年間利用できるという。

 

 すでに14日からインターネットでの契約受け付けを始めている。既存電力会社からの契約の切り替えは4月下旬以降になる見通し。

http://www.softbank.jp/corp/group/sbm/news/press/2016/20160314_02/