欧州委員会の発表によると、2015年の欧州連合(EU)排出権取引制度(EU-ETS)の対象となっている産業分野(航空を含む)の温室効果ガス排出量は18億7000万㌧で前年比0.5%減だった。2011年以来、毎年低下しているが、低下率は減少しており、ほぼ横ばい水準となっている。
欧州委員会の発表値は速報値。前年比からの削減量は800万㌧。EU-ETSの対象企業・設備はEUと周辺国31か国で1,0488件と、EU内の航空便をカバーする。航空便の排出量を除外すると排出量は前年比0.4%減となる。
昨年のEU28か国全体のGDP伸び率は1.9%だったことから、欧州委員会は、経済成長とEU-ETSによる温室効果ガス抑制政策の両立は成功していると指摘している。……
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