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千葉県睦沢町が新電力会社 民間と連携し6月設立。県内の太陽光発電電力を町内の公共施設で活用(各紙)

2016-05-26 12:24:46

mutumizawaキャプチャ

 

  各紙の報道によると、千葉県の房総半島の中央部に位置する睦沢町が、エネルギーの地産地消を目指して、6月に新電力会社を設立する。県内の太陽光発電事業者から自然電力を買い入れ、町内の公共施設に供給する。

 

 自治体が電力会社を設立する事例が福岡県みやま市や北九州市、浜松市など各地で、増えている。千葉県内では成田市と香取市が連携して6月に新電力会社を設立する方針を打ち出している。

 

 睦沢町が設立する新会社は「CHIBAむつざわエナジー」。睦沢町のほか、地元も商工会や金融機関など6団体と共同で設立する。

 

   新会社の資本金は900万円で、このうち町の出資は過半の500万円。社長には町長の市原武氏が就任する予定。

 

 売電する電力は、県内の太陽光発電所で発電した電気を買い取り、町役場のほか小中学校や公民館など、町内の公共施設7カ所に電力を供給する。従来の東京電力から新電力に切り替えることで、電気代を約1割削減できるという。電力の供給は10月から開始する。

 

 新会社の収益は町の活性化に向けた事業に充てる。将来は地元企業や家庭向けの電力小売り事業にも乗り出す考えという。自前電力は同町が19年度中に整備を予定している、住宅や防災広場などを備えた「スマートウェルネスタウン」にも供給する予定。

 

 同町は、房総半島の中央部から少し東南に位置し、東京からは70km圏内にある。町のほぼ中央部を三本の川が流れ、その河川沿岸は、肥沃な農地で上総地区屈指の穀倉地帯とされる。地下には、天然ガスが豊富に埋蔵されている。人口は7382人(昨年3月末)。

http://www.town.mutsuzawa.chiba.jp/