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島根・浜田市で風車29基を一体運営する大型風力発電所が稼働、発電容量48MW。2万世帯分の電力(RIEF)

2016-06-11 21:26:57

hamadaキャプチャ

 

 ソフトバンクグループのSBエナジーと三井物産が開発を進めてきた島根県浜田市での「ウインドファーム浜田」が10日から稼働した。風力発電機は29基あり、48MWの発電容量を誇る。日本では大規模ファームとなる。

 

 ウィンドファーム浜田は、両社のほか、再エネ開発専門のグリーンパワーインベストメントの3社が出資して設立した特別目的会社。島根県西部の浜田市金城町および弥栄町に連なる山の稜線に、風力発電機を設置した。SBエナジーはこれまで太陽光発電所への投資実績は多いが、稼働する風力発電事業は今回が初めて。

 

 発電機はフランスのアルストム社製で、高さ70mのタワーに直径34mのローターを据え付ける。一基当たり1670kWの発電能力を持つ。29基全体で出力規模4万8430kW(48GW)の発電容量で、一般家庭の年間消費電力を約2万3600世帯分まかなうことができる。発電した電力は中国電力に売電する。

 

 ウィンドファーム浜田は、島根県の西部にある浜田市金城町および弥栄町の山の稜線に、フランスのアルストム社製の1670kWの風力発電機29基を設置する。発電所全体の出力規模4万8430kW(キロワット)の大規模な風力発電所で、年間予想発電量は8500万kWh(キロワット時)。これは一般家庭約2万3600世帯分の年間電力消費量に相当する。

 

 総事業費は公表されていないが、100億~200億円規模と推定されている。今回の開発に伴って各風力発電機をメインテナンスするために新設した建設・保守用道路は、地元の造林事業者とも共用し、地域社会への貢献を目指す。

 

 島根県は安定した風力が得られることから、日本最大の風力発電所「新出雲ウインドファーム」(出力78MW:ユーラスエナジー)がすでに稼働しているほか、風力発電に適した地域として期待されている。

 

http://www.sbenergy.co.jp/ja/news/pdf/press_20160607_01.pdf