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シャープ モンゴル初のメガソーラー事業。豊富な太陽光を活用。環境省のJCMに認定(RIEF)

2016-07-20 12:12:38

sharpキャプチャ

 

 シャープはモンゴルで初めてとなる太陽光発電事業(メガソーラー)を展開する。19日に、ウランバートル市で参画企業と契約調印式を行った。同事業は環境省が推進している二国間クレジット制度(JCM)の適用を受けるモンゴル初の事業でもある。

 

 太陽光発電事業は国内で太陽光発電事業を手掛ける貿易商社の重光商事(金沢市)と、モンゴルの現地企業の3社共同で展開する。モンゴルは、広大な砂漠が広がっているが、電力などのエネルギー源は主に石炭に依存している。豊富な太陽光資源を活用することにより、同国のエネルギー転換を促す狙いもある。

 

 メガソーラーを建設するのは同国北部のモンゴル第二の都市、ダルハン市の郊外。29万1000k㎡の草原の敷地に、シャープ製の太陽光パネル等を敷き詰める。発電容量は10MW、年間予測発電量は約1万4182MWh/年で、温室効果ガス排出量を年間約1万4746tCO2削減できる見通し。発電期間は25年間。

 

 今月下旬に着工し、12月に稼働する予定。シャープは、太陽電池モジュールのほか、架台、インバーターなどの周辺機器を供給するほか、発電所の設計やエンジニアリングも行なう。モンゴルは太陽光は豊富だが、冬期は厳しい寒さになるほか、積雪も多い。こうした同国の自然環境に適した設計の工夫をするという。

 

 またパートナーとなる重光商事は、タオルなどの繊維素材や建材関連の貿易商社。国内では太陽光発電所事業に積極的に取り組み、現在8箇所、合計9.2MWの発電事業を展開している。

 

 同事業は、環境省が実施する二国間クレジット制度(JCM)に採択され、設備補助事業の2分の1の補助を得る。シャープにとってJCMの採択はインドネシアのジャカバリン・スポーツシティでの1.6MWの太陽光発電事業に次ぐ。

 

 またモンゴルではこのほか、首都ウランバートル近郊農場で、ファームドゥによる2.1MWの太陽光発電事業も進んでいる。

 

http://www.sharp.co.jp/corporate/news/160719-a.html