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ソフトバンクグループ、韓国電力公社、モンゴルのNewcomの3社で、モンゴルでの太陽光、風力発電の自然エネルギープロジェクト開発・投資の覚書締結(RIEF)

2016-07-22 23:10:40

mongolキャプチャ

 

 ソフトバンクグループは、韓国電力公社(KEPCO)、モンゴルのNewcom LLC(ウランバートル)との間で、モンゴル国内における自然エネルギープロジェクトの開発と投資を目的とした覚書を締結した。

 

 3社はモンゴルで太陽光発電と風力発電を中心とした再生可能エネルギー事業を展開、長期的には10GW規模の電力生産を目指す。また、ソフトバンクグループが掲げている「アジアスーパーグリッド構想」の実現に向けたアジア地域での自然エネルギーの普及についても協力していく。

 

  覚書の締結はウランバートルで行われ、ソフトバンクグループのCEOプロジェクト室・戦略企画室の三輪茂基室長、韓国電力公社の趙煥益社長、Newcom LLCのEnkhbold Nyamjav氏が参加した。

 

 ソフトバンクグループは、2012年3月に、モンゴルでの風力発電事業のため、韓国電力公社とNewcom社との間で建設事業の推進で基本合意していた。計画によると、南ゴビ砂漠に計 22万haの土地を確保し、7GW以上の風力発電を目指して事業評価を行っている。

 

 今回の覚書締結は、すでに走っている風力発電事業に加えて、新たに太陽光発電事業の分野でも協力関係を結んで、自然エネ全体での協力関係を強化することになる。

 

 ソフトバンクは、東日本大震災で東京電力福島第一原発が事故を起こし、長期間におよぶ停電を引き起こしたことを受け、2011年9月に「アジアスーパーグリッド構想」を発表した。

 

 日本やモンゴル、インド、中国、東南アジアなどの電力系統網を海底ケーブルなどでつなぎ、国境を越えて広域連系する壮大なアイデアだ。今回のモンゴルでの自然エネ発電での3社連携はその一環でもある。

 

 モンゴルのNewcomは、同国での再生可能エネルギーの先進企業の1つ。すでに、モンゴル初の再生可能エネルギー発電事業である、50MWのSalkhit風力発電所を運用しており、モンゴル初の独立発電事業者として活動中。

 

 モンゴルは太陽光や風力などの自然エネルギーに恵まれているが、これまで電力の大半は石炭火力発電に依存してきた。しかし、先にシャープらがモンゴル初のメガソーラー事業に参画することを発表したほか、国全体でも、温室効果ガスの排出削減に向けて、再生可能エネルギーの導入拡大に取り組みを進めている。

http://rief-jp.org/ct4/63060

 

 韓国電力公社は4月に、LS産電などの韓国企業とともに、初の海外事業として北海道で太陽光発電所事業に進出した。総事業費113億円で新千歳国債空港近郊に28MWクラスのメガソーラー光発電所を建設する。

 

 (写真は、覚書を締結したソフトバンクグループCEOプロジェクト室・戦略企画室の三輪茂基室長、韓国電力公社の趙煥益(チョ・ファンイク)社長、Newcom CEOのEnknbold Nyamjav氏)

 

http://www.softbank.jp/corp/news/press/sb/2016/20160719_01/