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化粧品最大手の仏ロレアル 日本法人が使用電力をグリーン電力に切り替え。9月1日から。年間600万kW。化粧品も「グリーン」が魅力に(RIEF)

2016-08-31 13:30:27

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   世界最大の化粧品会社の仏ロレアルグループの日本法人、日本ロレアルは9月1日から、国内の本社などの主要拠点で使う電力を、すべてバイオマス発電からの再生可能エネルギーに切り替える。年間600万kW分をグリーン電力証書を購入する。化粧品業界でのグリー電力への全面切り替えは日本では最大規模となる。

 

 ロレアルグループは、地球温暖化対策などを重視し、次世代にとって良い社会や環境を継承するため、2013年10月、グループ全体で「Sharing Beauty with All(美のすべてを、共に次世代へ)」と題したビジョンを策定した。ビジネスに伴う環境への負荷を最小限に押さえ、持続可能で魅力的な商品を顧客に提供することを掲げている。

 

 同ビジョンに基づき、2020年までに、新たに10億人の顧客に「美」を届けるとともに、環境に与える負荷を60%削減(2005年基準)する目標を立てている。具体的には、工場および流通センターでのCO2排出量を60%削減するほか、水の消費や廃棄物等についても、製品単位で60%削減する。

 

 こうしたグループ方針を元に、日本でも「化粧品のグリーン化」を促進することになった。日本ではすでに2010年から工場でバイオマス発電からのグリーン電力を使用してきた。これを拡大し、本社(東京・新宿)、工場であるコスメロール(静岡・御殿場市)、研究所の日本ロレアルリサーチ&イノベーションセンター(川崎市)で使用する電力をすべて、宮城県石巻市の石巻合板工業のバイオマス発電所のグリーン電力に切り替える。

 

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    グリーン電力の使用は、日本自然エネルギー株式会社が発行するグリーン電力証書を購入することでまかなう。また、日本では、グループの2020年までの「60%削減」目標を超えて、すでにCO2は70%削減、水消費は67%削減を達成している(2015年時点)。今後、2020年に向けてさらなる負荷削減を宣言している。

 

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 日本ロレアルは、1963年から事業を開始し、1996年に日本法人である日本ロレアル株式会社を設立した。現在、従業員は2500人、化粧品の輸入、製造、販売、マーケティングを主に行なっている。取り扱いブランドは、ランコム、イヴ・サンローラン、シュウ ウエムラ、ロレアル プロフェッショナル、ケラスターゼ、ロレアル パリ、メイベリン ニューヨークなど22のブランド。

http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000004813.html

http://www.sharingbeautywithall.com/sites/default/files/cms/1511_pk_loreal_cop21_eng.pdf