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ブラジルがパリ協定に批准。28カ国目、批准国合計の温室効果ガス排出量は40%台に乗せる(RIEF)

2016-09-13 16:07:30

Brazil1キャプチャ

 

 ブラジル政府は12日、地球温暖化対策の新たな枠組みであるパリ協定を批准した。同国は中南米で最大の温室効果ガス排出国(世界全体の2.5%)で、他国の批准追随を後押しするとみられる。

 

 先月31日に就任したテメル大統領は、「ブラジル政府の関心は未来に向けられている。今日、われわれができるすべてのことは、単に明日のためだけではなく、ブラジル国民の生活環境を守る未来のためである」と意義付けた。

 

 ブラジルは今月末に国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)事務局に正式に批准書を届けるとしている。ブラジルは、パリ協定で自国の温室効果ガス削減目標として、2025年までに排出量を37%削減(2005年比)し、可能ならば2030年には43%まで削減したい、としてきた。

 

 パリ協定は、世界の温室効果ガス総排出量の55%以上を占める55カ国以上の批准で発効する。米中両国が批准し、今回のブラジルの批准で、批准国は28カ国、総排出量は41.5%前後となった模様。

写真は新大統領のテメル氏)

http://unfccc.int/2860.php