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小池百合子都知事 東京都によるグリーンボンド発行の考えを明らかに。日本のグリーンボンド市場づくりを主導へ(各紙)

2016-10-02 21:55:56

koikeキャプチャ

 

 各紙の報道によると、小池百合子東京都知事は2日、都内で開いた会合で、東京都の温室効果ガスの削減を進める事業資金を調達するためグリーンボンドを発行する考えを明らかにした。

 

  朝日新聞が報道した。小池都知事は、一昨年、日本生命保険がパリ市が発行したグリーンボンドを購入した事例を紹介し、「グリーンボンドは国際的に発行が活発で、日本の大手生命保険も、パリ市などに投資している。つまり日本のお金がわざわざ他の国の環境政策を進めるために生かされているということ」と指摘した。

 

 グリーンボンドは米欧や中国を中心に急速に発行が増えている。今年はグローバルには1000億㌦規模の発行が見込まれている。企業や金融機関の発行だけでなく、米欧では小池知事が指摘したように、地方自治体の発行も盛んで、「グリーン・マニ・ボンド(Municipalityの略)」と呼ばれている。

 

 小池知事は、こうしたグリーンボンドを東京都が発行して資金を調達し、都の温暖化対策をはじめとする環境改善に活用する考えを示した。

 

「東京が発行することで、東京の環境を皆様のお金で良くする方向に使うのは当然。日本のお金をもっと有効に、かつ環境に向かって活用していくお金の流れを作っていきたい」と語った。

 

 小池知事は「一つのムーブメントにしていきたい」と語り、取り組みが遅れている日本国内のグリーンボンド発行を、都が主導する狙いを語った。日本ではこれまで、日本政策投資銀行や三井住友銀行、三菱UFJファイナンシャル・グループ、野村総研、国際協力機構(JICA)の5機関が発行しているだけ。

 

http://digital.asahi.com/articles/ASJB25H1XJB2UPQJ007.html