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マイクロソフト 2018年までに使用電力の50%を太陽光等の再生可能エネルギーでカバー。大容量のデータセンターをクラウド化(RIEF)

2016-10-06 00:17:12

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 マイクロソフトは、2018年までに、同社がグローバルな拠点で使用する電力の50%を太陽光や風力などの再生可能エネルギー発電に切り替える方針を明らかにした。

 

 同社の環境・都市ストラテジストのRob Bernard氏が明らかにした。同氏によると、マイクロソフトをはじめとしてアマゾンやアップルなどのビッグデータを取り扱う多くのIT関連企業は、顧客から自社のエネルギー使用について、クリーン化すべきとの要請を毎年受けているという。特に電力使用量の多いデータセンターの改善を求める要請が多い。

 

 こうした声を踏まえて、同氏は「われわれはこれらの課題を克服するために、クラウドの力を活用していく。“責任あるクラウド”の建設が今、問われている」と述べた。 電力使用量の多いデータセンターをクラウドの活用で省エネ化し、エネルギー問題を抜本的に解決することを明言した。

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 グローバルに展開するIT企業は、増大する顧客需要をカバーするため、大容量のデーターセンターを必要とする。マイクロソフト社はそのエネルギー多消費企業の代表格である。しかし同氏は「われわれは、むしろ変化を促進する機会を得ている。この機会の克服は、我々の顧客のためだけではなく、世界のためになる」と、エネルギー対策がビジネスチャンスに転じるものと受け止めている。

 

 同社はエネルギーミックス対策の改善策として、風力発電や太陽光発電、水力などによる電力の割合を拡大していく。 年次目標としては、データセンターの消費電力を2018年までに50%削減し、再エネ化する。さらに、次の10年の早い段階には再エネ比率を60%にまで引き上げる目標という。

 

 すでに同社は、世界中での拠点での必要電力の44%を再エネ電力でまかなっている。したがって2018年のクラウド化による50%への引き上げは可能とみられる。特に電力を大容量で消費するデータセンターの使用電力を100%、再エネ電力に切り替えることを宣言するRE100にも加わった。

 

 RE100は、再エネ転換、クリーンエネルギーへの切り替えをグローバルに宣言する場にもなる。RE100への参加は、グロール企業にとって、世界各地での再エネ電力への切り替えだけでなく、台風等に備える適応策やエネルギー効率化策を積み上げることを確約する意味がある。

 

 Bernard氏は「マイクロソフトはこれまでのソフトウェア産業から、“モバイル・ファースト“、“クラウド・ファースト”の会社に転換することで、エネルギー・フットプリントを変えていく。われわれIT企業にとって、エネルギーをスマートに活用する最大のチャレンジであり、ビジネスチャンスでもある」と説明している。

 

http://www.microsoftgreen.com/2016/09/21/leading-the-sustainable-data-revolution/