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東電福島第二原発 2号機の原子炉圧力抑制室の内壁に 直径9.5mm 深さ3.7mmの穴。腐食か劣化か。原子炉素材の耐久性に疑問も(各紙)

2016-11-22 11:27:56

fukushimadai21キャプチャ

 

  東京電力は21日、福島第ニ原発2号機の格納容器下部にある圧力抑制室の鋼鉄製の内壁側面に、直径約9.5mm、深さ約3.7mmの穴を確認したと発表した。同抑制室の安全確保に必要な板厚(36.1mm)を満たしていない可能性があることから、東電は「安全上、重要な機器等に支障を及ぼす恐れのある故障」と位置付けた。

 

 ただ、2号機内の燃料等はすべて取り出されている。通常は、圧力抑制室は、原子炉内の蒸気を水で冷やして圧力を下げる設備。非常用炉心冷却系の水源としての機能を果たすが、現状はそうした機能は必要とされていない。

 

 発見された内面壁の穴の部分は、有効な内壁の厚さは約4cmあり、貫通していないことから、放射性物質の漏えいなどの影響はない、としている。

fukushimadai2キャプチャ

 

 東電によると、同日、水が入っている圧力抑制室内を点検していた協力会社のダイバーが、鋼鉄製の壁面に穴を見つけた。さびが原因と推測している。2007年の点検時には異常がなかったという。

 

 圧力抑制室の壁は一定の厚さが必要なため、東電は原因を詳細に調査し、補修する方針。原子炉の構造体・部品については、日本製の部品・素材の強度不足がフランスで問題になっている。今回の圧力抑制室の問題も、鋼鉄製の部材の耐久性能に問題がなかったのかどうかを徹底的に調べる必要がある。

 

http://www.tepco.co.jp/nu/f2-np/press_f2/2016/pdfdata/j161121a-j.pdf