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カナダ 2030年までに国内の石炭火力発電所の閉鎖を宣言。国内のCO2排出量の10%分に相当。水力、再エネ電力等に切り替え(AFP)

2016-11-22 16:59:02

kanadaキャプチャ

 

 【11月22日 AFP】カナダのキャサリン・マッケナ(Catherine McKenna)環境・気候変動相は21日、地球温暖化防止の新たな国際的枠組み「パリ協定」の下での温室効果ガス削減に向けた戦略の一環として、2030年までに国内の石炭火力発電所を閉鎖すると発表した。

 

 マッケナ環境相は記者会見で、カナダの4州にある火力発電所から排出される二酸化炭素(CO2)は、国内全体の排出量の約10%を占めており、閉鎖されれば車130万台分に相当する5メガトンの温室効果ガス排出量の削減につながると述べた。

 同相は「クリーンな経済成長を目指すわれわれ政府のビジョンの一環として、2030年までに従来の石炭火力からクリーン・エネルギーへの移行を加速させていく」という。

 

 カナダでは水力発電が多いことに加え、原子力、太陽光、風力を使った発電が多く行われており、国内発電量の80%では大気汚染物質は排出されていないが、マッケナ環境相は2030年までにこの割合を90%まで引き上げることを目標にしていると述べた。

 

 一方でマッケナ環境相は、カナダ国家エネルギー委員会(National Energy Board)が算出した数字を取り上げ、過去10年で風力発電容量が20倍、太陽光発電は2.25倍に増えたことを強調した。

http://www.afpbb.com/articles/-/3108802