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東京都の「環境サポート債」完売。グリーンボンドのトライアル版。利率は2.74%。豪ドル建て(RIEF)

2016-11-28 18:11:12

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 小池百合子東京都知事が打ち出した個人向けの「東京都環境サポート債」は先週末に売り出され、完売した。

 

 同債券は、「グリーンボンドのトライアル版」との位置づけで、都が実施する環境対策事業の資金調達のため、個人向けに売り出された。オーストラリアドル建てで100億円分。期間5年、利率年2.74%となった。オーストラリアドル建てのため、為替リスクがある。

 

 首都圏在住、在勤者の個人または、同地区に事務所、事業所を保有する法人、団体向けに限定しての販売だったが、都の信用力と、外貨建てとはいえ、3%に近い利率が人気を集めたと見られる。

 

 都は今回の経験を踏まえて、来年度には本格的なグリーンボンドを発行する予定だ。今回、トライアル版で調達した資金は都立図書館や学校などの照明のLED化のほか、太陽光発電の増設などに充てる。LED化で図書館や学校の消費電力を約4割減らすほか、一般家庭80軒分の電力を賄う。

 

 今回のサポート債は、グリーン度が第三者からも評価されるグリーンボンドそのものではなく、グリーンボンドの民間国際基準であるグリーンボンド原則(GBP)などには準拠していない。

 

  ロンドン、ニューヨークなどの世界の主要都市は、環境先進都市づくりで競っている。パリやロンドンが発行するグリーンボンドの買い手には、日本の保険会社などの機関投資家も名を連ねている。

http://www.zaimu.metro.tokyo.jp/bond/tosai_news_topics/news_topics/kankyo_20161122.pdf