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太陽光パネルと蓄電システムのリース・レンタル併用で、既築住宅の「スマート化」促進。オリックス系エネルギー会社が住宅のタマホームと提携(RIEF)

2016-12-02 21:54:52

 オリックスと日本電気が出資するONEエネルギーは、住宅会社のタマホーム(本社:東京)と提携し、既築の戸建て住宅向けに太陽光パネルと蓄電システムを組み合わせたリース・レンタルサービスを始める。

 

 ONEエネルギーとタマホームは、これまでも2015年1月から新築の戸建て住宅向けに、同様の太陽光パネルと蓄電システムの導入サービスを展開してきた。太陽光パネルと蓄電システムを併用すると、家庭で発電した電力を電力会社へ売電するだけでなく、自宅でも「貯めて使うスマート化」が可能になる。

 

 orixキャプチャ

 

 ただ、従来は既築住宅の場合、追加設備の導入は手間とコストがかかるとして、需要は限られているとみられていた。しかし、個人の省エネ意識の広がりに加えて、リースやレンタルの手法を使えば、比較的手軽に導入できることから、新たな市場として成長できると判断した。

 

 ONEエネルギーが太陽光パネルをリースし、新型ハイブリッドタイプのNEC製家庭用蓄電システムをレンタル都市、組み合わせて、タマホームの住宅販売ネットワークを通じて、既築住宅購入者向けに提供する。日中の余剰電力を蓄電し夜間に使用することで、電力会社からの購入電力量を低減させ、電気料金を大幅に削減できる。

 

orix2キャプチャ

 

 リースおよびレンタルを利用することで、設備を購入するよりも初期投資を抑えることができる。サービス利用中の電力等の総費用は導入前に比べて、電気料、リース料、レンタル料を含め標準家庭(4人家族)の場合で、年間10,000円~20,000円のコストを削減できるという。


  契約期間は15年間(中途解約不可)。期間満了後、太陽光パネルは顧客に無償で譲渡する。蓄電システムはONEエネルギーが回収する。当面、全国のタマホームの営業エリア(北海道、沖縄を除く)で販売する。

 

 日本の住宅市場は、新築住宅供給中心の市場から中古住宅流通・リフォームを中心としたストック型の市場に転換しつつあるため、今後、既築住宅の魅力アップのためにも省エネ改修が広がるとみている。

 

 ONEエネルギーでは、提携ハウスメーカーを拡大することにより、新築向け、既築向け合わせ2年間で10,000棟の導入を目標としている。

http://www.orix.co.jp/grp/news/2016/161201_ORIXJ.html