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米カジノ都市のラスベガス 「不夜城」の街全体の使用電力を100%再生可能エネルギー化、完了。日本のカジノ誘致も、せめて環境負荷は最小にする体制を望みたい(RIEF)

2016-12-22 15:33:29

Lasvegusキャプチャ

 安倍政権が進めるカジノビジネスのモデルでもある米ネバタ州のラスベガス。そのラスベガスが、カジノを含め街全体で使用する全電力を再生可能エネルギーへ切り替える作業を完了した。

 ラスベガスはネバタ州で最大の都市。MGMやトランプ・インターナショナルホテルなど50以上の大規模ホテルが林立する。ホテルなどには24時間営業のカジノや、ショーなどのエンタテーメントが毎日展開され、まさに不夜城となっている。

 札束が日夜、飛び交うハデな一方、同市では2008年以来、CO2排出量の削減と、エネルギー負荷の縮減を目指して、再エネ・省エネ事業の導入を進めてきた。そして、このほど、近接する土地でのBoulder Solar 1事業が立ち上がったことで、使用する電力のすべてを再エネでまかうことができた。

 Boulder Solar事業は600エーカーのBoulder市のエルドラド渓谷に、Solar 1、2という形で、パネルが敷き詰められている。これらの事業では、市の保有地をSun Power Corpがリースで借り受け、太陽光発電を行うものだ。発電した電力はNVPowerに販売する。総発電量は100MW。

 「24時間眠らない都市」は、「100%再エネ都市」の栄誉も獲得したわけだ。さらに、同州にあるフーバーダムからの電力も、来年末には導入されるという。ちなみに、市の電力を100%再エネ化した米都市の中で、ラスベガスが最大の都市となる。

 省エネ事業では、ホテルなどの大規模ビルの光熱費削減を推進、30%以上の省エネを実現した。年間のエネルギー節減費は年間500万㌦に上るという。トランプ次期大統領も同地に、ホテルを構えている。トランプ・ホテル・ラスベガスも賑わっている。トランプホテルは、64階建で、ホテル・コンドミアムを併営し、高級レストランなども備わっている。

  市長の Carolyn Goodman氏は「ラスベガスは、(再エネ100%で)世界のサステナビリティのリーダになったといえる」と胸を張っている。 カジノ解禁のRI法案をごり押しした与党自民党・公明党には、カジノ等の24時間消費電力を、せめてグリーン発電へ切り替える罪滅ぼしをしてもらいたい。

http://www.reviewjournal.com/news/politics-and-government/las-vegas/city-las-vegas-reaches-clean-energy-goal