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太陽光発電のメーカー別満足度調査。一位は東芝、約7割の購入者が満足。「原子力より、再エネ」を経営の柱にするべきでは(RIEF)

2017-01-24 12:12:42

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  家庭の屋根に設置する太陽光発電設備が増えている。「家庭発電」の満足度をパネルのメーカーごとに調べた調査の結果、東芝がトップとなった。東芝は米国の原子力事業で多額の損失を被り、経営の先行きが危ぶまれているが、自社の強みが「原子力より再生可能エネルギー」にあることを、同社の経営トップが忘れている可能性もある。

 

 調査はリフォーム関連サービスを展開する「ローカルワークス」が毎年実施している。今回は全国の家庭用太陽光発電設備の利用者950人を対象にアンケート調査を実施した。

 

 その結果、メーカー別の満足度(「大変満足」「満足」の割合)では、東芝が1位となり、ついで、2位京セラ、3位パナソニック、4位シャープ、5位三菱電機と国内メーカーが満足度の上位を占めた。海外メーカーのパネルは価格が安いため、導入初期のコストを低く抑えることができるが、発電効率で勝る国内メーカーのパネルは、「使うほどに手応えが伝わる」形で、満足度を高めていることがわかった。

 

 1位になった東芝の場合、「満足」が63%、「大変満足」が6%で合わせて7割近くが満足している。「不満」「かなり不満」はあわせて9%と、1割弱にとどまっている。「満足度」が7割近いのは東芝だけで、他社は京セラが54%、パナソニック53%、シャープ51%と5割台で並んでいる。

 

 調査を担当した同社では、「海外メーカーのパネルの場合、大きな屋根に大容量の太陽光パネルを載せることができればメリットが大きいが、日本の一般住宅の屋根に大容量パネルを載せられるケースはそれほどなく、パネルの価格よりも、発電効率の高い国産メーカーパネルの満足度が高い結果となっていると考えられる」と分析している。

 

solarrankig2キャプチャ

 

 太陽光発電設備の購入先では、リフォーム専門店(25%)がもっとも多く、ついで家電量販店(19%)、ホームセンター(9%)、ネット専門店(7%)となっている。既存の住宅への設置が多いことが分かる。同社では、家電量販店やホームセンターを合わせると過半数の人が、ネットよりも、自宅近くの店舗等に自ら出かけて購入していることがわかった。

 

 また、見積もりを1社だけで決めた人が46%で、2社以上の見積もりを取った人が54%と拮抗した。複数見積もりでは、2社か3社が多かった。導入費用では、180万円以上かかったとの回答が54%と過半数を上回った。発電量は最大が4kW~5kW未満の小規模発電で46%、ついで4kW未満が30%と、総じて小型の発電設備が主流となっている。

 

 月間の売電収入は、1万円未満が53%。1万円~12000円25%、14000円以上も13%あった。

 

 アンケート調査の回答者は、関東34%、近畿17%、東海13%、北海道・東北12%、九州・沖縄10%、中国・四国9%、北陸・北信越5%。
今年の 2017年1月初旬に実施した。いずれも、過去5年以内で一般住宅に太陽光発電を導入された950人。 調査方法 はインターネットによる。

 

http://lp.reform-market.com/ranking/pv/