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太陽光発電導入量全国トップの浜松市で新たに43.4MWのメガソーラー稼動。元ウナギの養殖池跡地に建設。SBエナジーと三井物産(RIEF)

2017-02-02 17:47:52

hamanako2キャプチャ

 

 ソフトバンクグループで自然エネルギー事業を展開するSBエナジー社と三井物産は1日から、静岡県浜松市の浜名湖畔の元ウナギ養殖用の「養鰻(ようまん)池」跡地に、大規模太陽光発電所(メガソーラー)を稼動させた。浜松市は太陽光発電の導入量ですでに全国トップで、新たに静岡県内で最大級の出力のメガソーラーが追加されたことになる。

 

 SBエナジーと三井物産が折半出資で、特別目的会社(SPC)の浜松中開ソーラーパーク(浜松市)を設置し運営する。メガソーラー名は「ソフトバンク浜松中開ソーラーパーク」。最大出力は43.4MW、年間予想発電量は5392万4000kWhで、一般家庭1万4979世帯分の年間電力消費量を供給できる。

 

 発電サイトは、浜松市西区の協和町字中開、庄内町字中開および庄和町字中開にまたがる約53万1000㎡の土地。かつては浜名湖名物の鰻の養殖池だったところを埋め立て、2004年に開催された「浜名湖花博」では駐車場として利用された。2015年1月からメガソーラーの建設に着手した。合計16万7072枚の東芝製の太陽光パネルを設置、パワーコンディショナーは東芝三菱電機産業システム製で、合計43機を設置している。

 

メガソーラーの開所式
メガソーラーの開所式

 

 浜松市は、太平洋側に位置し、日照量では全国トップクラスとされる。 市は2013年に長期的なエネルギー政策の方針を示す「浜松市エネルギービジョン」を策定。再エネと自家発電設備の導入により、電力自給率を2011年度の4.3%から2030年度には20.3%に高める計画を公表している。再エネについては、2011年度時点の導入量である15.5万MWhから、2030年度までに5.1倍の79.5万MWhまで高める目標だ。

 

 2016年の再生可能エネルギー発電の累積導入量は、設備容量ベースで全国一の303MWとなっている。2位の大分県大分市を6万kW以上引き離している。浜松市の再エネはすべて太陽光発電だ。http://rief-jp.org/ct4/66758

 

 浜松中開ソーラーパークで発電した電力は、固定価格買い取り制度(FIT)を利用して、全量を中部電力に売却、年間の売電収入は21億5700万円程度を見込んでいる。総事業費は開示されていない。

 

 ソーラーパークの開所式に出席した鈴木康友浜松市市長は「これまで『太陽光発電の導入量で全国1位』を目指していたが、それを実現した。今度は、静岡県で最大というシンボリックなメガソーラーが完成し、非常に嬉しい。新たなメガソーラーだけで、2030年度のエネルギー自給率目標の1.1%をまかなえる。今後はメガソーラーに加え、風力やバイオマスなどの他の再生可能エネルギーの導入も積極的にチャレンジしたい」と語った。

 

http://www.sbenergy.co.jp/ja/news/press/2017/0125_140000.html