HOME8.温暖化・気候変動 |栃木県の「里山エネルギー」社 ポータブル太陽光発電システム「くまモンナノ発電所」を販売。熊本地震支援がきっかけで誕生。災害時、アウトドア、途上国で威力発揮。売り上げの一部を途上国支援に(RIEF) |

栃木県の「里山エネルギー」社 ポータブル太陽光発電システム「くまモンナノ発電所」を販売。熊本地震支援がきっかけで誕生。災害時、アウトドア、途上国で威力発揮。売り上げの一部を途上国支援に(RIEF)

2017-02-04 17:02:57

kumamonキャプチャ

 

 持ち運びのできる手軽な自然エネルギー機器を企画・販売する里山エネルギー株式会社(栃木県佐野市)は、熊本の人気キャラクター「くまモン」をデザインに採用したポータブル型発電セット「くまモンナノ発電所」を販売する。充電式バッテリーと40Wの発電能力を持つ太陽光発電パネルをセットにした。

 

 「くまモンナノ発電所」は太陽光で発電、バッテリーに蓄電した電気を、USB(5V)出力、12V出力等で、さまざまな電化製品の駆動に利用できる。バッテリーは重さ2.5kgで75,000mAhの容量で、スマホなら20台充電、LED22時間、小型冷蔵庫7.8時間の電力を供給できる。

 

 同社の「ナノ発電所」は宮城県仙台市の補助制度「みんなで備えるMy発電補助制度」の対象商品になっており、地球温暖化防止、防災・減災対策、非電化地域での小型電子機器への電源供給など、世界で幅広く活用されている。

 

 くまモン発電所の誕生は、同社の代表取締役上岡裕が理事長を務めるNPO法人「エコロジーオンライン」が2016年に、熊本地震被災地の復旧支援活動で、歌手の八代亜紀さんらと実施した再生可能エネルギーによる熊本支援活動(にほんのうた熊本キャラバン)の際に、被災地で使える「ナノ発電所」の普及を進めようと、開発したという。

 

 熊本支援活動から生まれた商品であることから、製造を手がけるシステムトークス社と連携し、売り上げの一部を、途上国や被災地の支援に活用する。里山エネルギーが国際協力機構(JICA)と協力して、アフリカのマダガスカルで実施する小規模エネルギー機器の普及活動に使う予定。

 

 くまモン発電所の価格は、バッテリーとソーラーパネル(3.5kg)をセットしたタイプが59,400円(税込)、厚さ2.6mm、1.9kgの薄型ソーラーパネルをセットにしたタイプが66,420円(税込)。

 里山エネルギーは2012年、自然エネルギーの普及を手がけるNPOエコロジーオンラインの活動から誕生した。防災・減災用に活用できる小さな自然エネルギー機器の企画・販売を手がける。カーボンオフセットの環境商品も提供している。

 

https://www.nanopowers.net/