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中国の昨年の太陽光発電設備の導入量 過去最高の77.42GWに。前年比ほぼ倍増。トランプ政権の米国よりも「グリーン超大国」へ名乗り(RIEF)

2017-02-06 20:35:36

Chinasoparキャプチャ

 

 中国が昨年、新規に導入した太陽光発電設備が前年比ほぼ倍増の77.42GWに達したことがわかった。国家エネルギー局(NEA)が公表した。その結果、中国は世界最大の太陽光発電能力を備えた「グリーン超大国」の座を確保した形だ。

 

 NEAの公表によると、2015年の導入量は42.88GWだったので、16年の導入量は約8割増ということになる。地域別にみると、山東省、新疆ウイグル自治区、河南省の3地区は、他の地区に比べて導入量が突出していた。また、甘粛省、新疆ウイグル自治区、青海省、それに内モンゴル自治区では、地域内での消費量を上回る電力の供給力を得たことになる。

 

 NEAの太陽光発電発展計画によると、今後、2016~2020年にかけて、国内で110GW以上の発電能力を新規に追加する予定だ。太陽光発電設備は昨年だけで662億kWhの電力を供給した。これは、中国全体の発電能力の1%を占めている。

 

 中国当局は、2030年までに化石燃料以外の再エネ等の発電によって電力量の20%をまかなう計画だ。現在の発電に占める再エネ比率は11%なので、ほぼ倍増する計画になる。そのために、2020年までには、総額25兆人民元(約3640億㌦)を再エネ事業に投じる計画という。グローバルなグリーンビジネス業界にとっても、米国市場はともかく、中国市場を抜きには語れない時代に入っていることは確かなようだ。

 

http://english.gov.cn/state_council/2014/10/01/content_281474991089761.htm