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JFEエンジニアリングとJR東日本グループ。駅ナカ、駅ビル等の大量食品廃棄物からバイオガス発電で協業。年間、約3000世帯分の再エネ電力を供給へ。来年8月に稼動(RIEF)

2017-03-08 14:04:47

JFEキャプチャ

 

  JFEエンジニアリングとJR東日本グループは連携して、食品リサイクルによるバイオガス発電事業に進出する。JRの駅ナカのショッピング街や、駅ビルなどから大量に出る食品廃棄物のほか、周辺の食品製造業者からの食品廃棄物も集め、微生物により発酵・発生させたメタンガスで発電する計画だ。来年8月に事業開始の予定。横浜市内にバイオガス発電施設を建設、一般家庭の約3,000世帯分の電力を発電する。

 

 事業には、両社のほか、それぞれの100%子会社である、JFE環境と、東日本環境アクセスが参加する。4社は横浜市鶴見区にJバイオフードリサイクル社を昨年8月に設立している。資本金6000万円、出資比率はJFE環境が過半の56%、JR東日本と東日本環境アクセスが各17%、JFEエンジニアリングが10%。今般、ビジネスモデルが整ったことから、事業発表を行った。

 


  事業は、一日80tの食品廃棄物を首都圏に点在するJR各駅の駅ナカや駅ビルなどから集める。それを発酵槽の中で微生物処理しメタンガスを発酵させ、燃料とする。新設するバイオガス発電施設の出力は1,800kW、年間想定発電量は約11,000MWh(一般家庭の約3,000世帯分)の見通し。発電した電力は施設で消費するほか、固定価格買い取り制度(FIT)を活用して、JFEエンジニアリング100%出資の新電力会社のアーバンエナジー社に売電する予定。

 


  各社の事業分担は、JFEエンジニアリングが施設の設計・建設を行い、JFE環境が食品製造業等から発生する食品廃棄物を収集・運搬を担当する。JR東日本と東日本環境アクセスは、JRの駅ビル・駅ナカ等から発生する食品廃棄物を回収・提供する。廃棄物処理の専門能力を持つJFEエンジニアリング側と、大量廃棄物排出源となるJR東日本側と協業することで、「電力」という新たな価値を生み出す事業に乗り出すことになる。

 


  JFEエンジニアリングは、これまで自治体発注の日本最大級の生ごみバイオガス発電施設を供給してきたほか、全国150ヶ所以上で廃棄物処理施設の建設実績がある。JFE環境は総合リサイクルのリーディングカンパニーとして約40年間廃棄物処理事業を手掛けてきた専門事業者として知られる。

 

http://www.jfe-eng.co.jp/news/2017/20170307091749.html