HOME11.CSR |王子ネピア 森林認証のFSCラベル普及に向け、環境NGOのWWFジャパンと商標ライセンス契約締結。ティッシュやトイレットペーパー等にロゴマーク(RIEF)。 |

王子ネピア 森林認証のFSCラベル普及に向け、環境NGOのWWFジャパンと商標ライセンス契約締結。ティッシュやトイレットペーパー等にロゴマーク(RIEF)。

2017-03-21 15:41:59

FSC4キャプチャ

 

  王子ホールディングス傘下の王子ネピアは、森林管理協議会(FSC)による環境ラベル「FSC認証」を普及を促進するため、世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)と提携、商標ライセンス契約を結んだ。同認証を受けている同社の家庭紙製品に、FSCラベルとWWFのパンダイラストを組み合わせた啓発ロゴマーク(イメージ)を表示し、FSCラベルに対する消費者の認知度向上を目指していく。

 

 FSCは、適切に管理された森林とその森林から切り出された木材の流通や加工の過程を第三者の評価により認証する制度を管理する国際的な組織。1993年に発足し、これまでに認証した森林面積は世界中で約2億haと、日本の全国土の約5倍にもなっている。

 

 こうした生態系などに配慮して適正に管理された森林の事業者を認証するFM認証と、伐採されたFM認証材を適切に流通・加工する事業者向けのCoC(Chain of Custody)認証に分かれており、両方の認証を得た製品にFSC認証マークが付与される。

 

FSC2キャプチャ

 CoC認証は世界で約3万2000件に達している。日本でも1100万件を超え、増加基調にある。王子ネピアは2011年から主力商品のティッシュ、トイレットペーパー、キッチンタオル、紙おむつなどをFSC認証商品に切り替えてきた。

 

 今回の商標ライセンス契約によって、これら同社のFSC製品にはすべて、WWFと連携による啓発ロゴマークがパッケージ表示されることになる。消費者の森林配慮への意識向上につなげる期待がある。王子ネピアの清水紀暁社長は「『森を守ろう!』というキャンペーンの一環であり、FSC商品を扱う小売企業や消費者の共感獲得に機会になることを期待している」と述べている。

 

 WWFジャパンの筒井隆司事務局長は「日本ではFSCラベル付きの製品は身の回りに増えつつあるが、認知はまだ十分とはいえない。今回の王子ネピア社との協働を大変うれしく思う。今後の協働の普及活動により、環境や社会に配慮された製品を選ぶことが当たり前のことになるよう、取り組んでいきたい」と強調している。

 

http://nepia-arimasuka.com/fsc/

http://www.wwf.or.jp/corp/2017/03/13.html