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味の素 「グリーン電力証書」の購入で、2017年度から国内のすべての拠点でグリーン電力100%化を達成へ(RIEF)

2017-03-24 22:57:29

Ajinomotoキャプチャ

 

 味の素は、2017年度から「グリーン電力証書」を活用して、本社をはじめ、国内の営業拠点すべてで使用する電力を100%グリーン電力に切り替える、と発表した。海外を含めたグループ全体の再生可能エネルギー比率についても、2020年度に20%、2030年度に50%に高める。

 

 今回、国内のグリーン電力化の対象にするのは、本社のほか、営業拠点5支社、研究センター、沖縄と北海道の子会社。合計の年間の全使用電力は410万kWh。グリーン電力証書は、日本自然エネルギー社から購入する。契約期間は、2017年4月から2020年3月の間。契約期限後も継続する予定。 契約金額は公表されていない。

 

 購入するグリーン電力証書は、味の素が沖縄県の製糖工場で粗糖を製造する際に発生するサトウキビの搾りかすを使ったバイオマス発電由来の再エネ電力を使用したとみなして、発行されるという。

 

ajinomoto1キャプチャ

 同社は、非財務目標の一つとして「温室効果ガスの削減」を 掲げ、グループ全体の再エネ目標を掲げている。現在の達成比率は19%(昨年9月)。ブラジル、タイ、ベトナムなどの海外では、原料とするサトウキビの搾りかすや、もみ殻などのバイオマスの非可食部分および未利用部分を燃料としたエネルギーの利用を推進している。

 

 ただ、国内ではそうした原料関連の利用が相対的に少ないことから、今回、初めて「グリーン電力証書」の購入を決めた。今後、海外でも国内同様の「グリーン電力証書」制度を活用するなどして、再エネ比率を高める方針だ。

 当面、内外での営業拠点での省エネの推進をさらに進めるほか、海外を 中心にバイオマスボイラーあるいはバイオマスコジェネレーションなどの導入・増設を行い、2030年度に再エネ比率50%の実現を目指すとしている。

http://www.ajinomoto.com/jp/presscenter/press/detail/2017_03_22.html

 

<契約の概要>
1. 契約期間 2017年4月~2020年3月(継続更新の予定)
2. 契約金額 非開示
3. 契約内容 バイオマス発電委託契約
4. 契約により当社が取得する権利:
 ① 証書に記載された電力量相当分のグリーン電力を利用したとみなされ、味の素グループのCO排出削減量として算出
 ② 「グリーンパワーマーク」の使用