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楽天 「環境・エネルギー価値」を売買できる私設取引プラットフォームを創設。今秋メド。先行して4月から「Jクレジット」取引をネット上で仲介へ(RIEF)

2017-03-27 20:53:27

rakuten4キャプチャ

 

 楽天は27日、新電力のグローバルエンジニアリング(福岡市)と共同で、二酸化炭素(CO2)削減量や節約した電力量(ネガワット)などの環境・エネルギー関連の「価値取引」の私設取引プラットフォームを秋に創設すると発表した。また先行する形で「Jクレジット」の取引仲介サービスを同日付で、ウェブサイトで開始した。

 

 楽天は、パリ協定の発行により、世界全体で環境の価値に関心が高まっていると指摘。わが国でもすでに取引が行われている環境価値・ネガワットなどの取引市場を、ネット上で一括的に提供することで、オープンな価格設定を実現、取引の活性化や各分野でのイノベーティブな技術の導入促進につなげたい、としている。

 

 プラットフォームで取引が可能になるのは、森林管理などでCO2吸収源クレジットと認定されるJクレジットのほか、電力節約によって生み出されるネガワット取引、太陽光発電等で電力以外に非化石価値を認める非化石証書取引、東京都などで実施している排出権取引など多岐にわたる。取引は基本的に企業向けとする。

 

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 売買を希望する企業は、取引の情報を楽天サイトを通じて提供する。排出枠などを売りたい企業は売却量や希望価格を入力し、購入側はサイトに掲載される売り手の情報を検索し、自らの購入条件に合う相手を選ぶことが出来る。現状でも、各環境価値等に応じて取引制度があるが、認定の仕組みも、仲介サービスも別々になっている。楽天のプラットフォームは、それら複数の制度を一つのサイトで扱うことで、相対的な価格の透明性も高めることができる。

 

 プラットフォームを運営する楽天は、一定の仲介手数料を得ることで収益につなげる。楽天はこれまでも2013年にエネルギーソリューションサービスを提供する「楽天エナジー」を立ち上げ、電力ビジネスに参入、今年2月には、経産省から小売電気事業者に登録され、4月から電力小売事業にも進出する。

http://corp.rakuten.co.jp/news/press/2017/0327_01.html