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東急ホテル 川崎市の「キングスカイフロント地区」に世界初の水素電源のホテル、来春オープンへ。廃プラ由来の水素をエネルギー源に(RIEF)

2017-05-24 17:56:21

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 東急ホテルズは、川崎市が羽田空港周辺地域で開発を進める国際戦略拠点「川崎殿町キングスカイフロント」地区に、世界で初めて使用済みプラスチック由来の水素エネルギーを導入するホテルをオープンする。

 

 東急が2015年から展開している「東急REIホテル」を同地区の西側多摩川沿いに建設する。芙蓉総合リースが施主として建設し、東急ホテルズにリースする。2018年春オープンの予定ですでに建設中。

 

 同ホテルの売り物は、水素電源の活用だ。川崎市川崎区内にある昭和電工の川崎事業所が、使用済みプラスチックを回収して・水素化アンモニア製造工程で原料に使っているが、その水素を東急REIホテルで使用する大型の定置型燃料電池システムの燃料として活用する。同電池で発電した電力・熱で、ホテル全体のエネルギーの約30%をまかなえるという。

 

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 昭和電工の工場からホテルへの水素供給は、専用の運搬自動車などは使わず、工場とホテルをパイプラインで直結して供給するという。その分、自動車の排ガス増にもつながらない。昭和電工は2015年7月に、川崎市と協定を結んで、水素エネルギーの利活用の多様化を進めてきた。

 

  キングスカイフロント内の東急REIホテルはRC造5階建て、延べ7530m2。大和ハウス工業が設計・施工を担当する。客室は約200室で、カンファレンスやビジネスラウンジなどを備えている。同地区では、2020年に多摩川をわたる「羽田連絡道路」が開通する予定で、羽田空港に極めて近く、外国人観光客などの利用が見込める。

 

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 キングスカイフロントは羽田空港の南西、多摩川の対岸に位置する約40haの開発エリア。川崎市と大和ハウス工業が国際戦略拠点として開発を進めている。

https://www.tokyuhotels.co.jp/ja/company/pressrelease/detail/120/index.html