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韓国、老朽原発の月城1号機が緊急停止。 「放射性物質漏れなし」と発表。原因は不明。日本海に面して設置(各紙)

2017-05-29 01:08:35

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 各紙の報道によると、韓国南東部の慶州にある月城原発1号機(出力68万kW)が28日午後、機器故障で緊急停止した。1号機は30年の設計寿命を2012年に超えた老朽原発。運営会社の「韓国水力原子力(韓水原)」は、放射性物質漏れはないと発表している。

 韓水原によると、月城原発1号機は28日午後3時20分ごろ、計画予防整備に向け出力を下げている途中に停止したという。同原発は、この日午後4時から今年7月まで、計画予防整備に入ったばかりだった。

 

 計画予防整備とは、韓国の原子力安全法に基づく整備計画に従って施行される設備検査・点検・整備などの活動のことをいう。通常はこの期間中に定期検査や各種機器の性能点検、燃料交換などを行う。

 

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 韓国では月城原発1号機のような重水炉の原子炉については通常、15か月ごとに計画予防整備を実施しているという。1号機は点検目的で稼働を停止させるために出力を下げる作業の途中で、原子炉に冷却材を送り込むポンプ2台が停止、原子炉も自動停止したという。ポンプは全部で4台ある。

 

 韓水原の関係者によると、「放射能漏れなどの被害は全くない」と説明しているが、事故原因はわかっていない。「現在、事故の原因と経緯について調査している」と述べるにとどまっている。1号機は1983年に商業運転を始めた韓国で2番目に古い原発。

 

 文在寅韓国大統領は、大気汚染悪化の原因でもある老朽石炭火力発電所10基を、一時停止する方針を打ち出しているが、月城原発1号機もその対象。同大統領は老朽の原発は閉鎖、建設中のものは見直し、今後40年で原発に頼らないエネルギー政策に切り替えると宣言している。

http://rief-jp.org/ct4/69951

 

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/05/28/2017052801854.html