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東電福島原発事故 福島県民健康調査の甲状腺検査の「3巡目」で、2人がん確定 がんの疑い2人。これまでで総計190人が、がん確定か、疑いと診断(各紙)

2017-06-06 12:01:12

fukushimakoujyousenキャプチャ

 

 各紙の報道によると、東京電力福島第一原発事故に伴う福島県民の健康調査を調べる「福島県民健康調査検討委員会」は5日、評価部会を開いた。2016年度に開始した3巡目の甲状腺検査(本格検査)の途中経過として、2人ががんと確定、他に2人ががんの疑いと診断した結果を公表した。3巡目でのがん確定は初めて。放射能被害の広がりが確実になってきた。

 

 

 福島県では、原発事故時に18歳以下だった県内全ての子どもを対象に甲状腺検査を実施している。事故直後の2011年度から1巡目、14年度には2巡目、16年度には3巡目が始まっている。3巡目検査は16、17年の両年度行う予定で、12万596人がすでに受診している。

 

 これまでの2巡目の検査でも、前回報告(昨年12月末現在)からがんの確定が5人増えて49人になり、がんの疑いが22人となったことも報告された。1~3巡目を合わせると確定は計152人、疑いは計38人となった。

 

記者会見する福島県の「県民健康調査」検討委員会の星北斗座長=5日午後、福島市
記者会見する福島県の「県民健康調査」検討委員会の星北斗座長=5日午後、福島市

 

 1巡目の結果を踏まえ、評価部会は15年3月、被ばく線量が少ないなどとして「放射線の影響とは考えにくい」との中間報告をまとめていた。 今後、部会は7月にメンバーの任期が終わるため、関係団体の推薦を得て新たにメンバーを決めた後、2巡目の結果の評価を本格的に進める予定だ。

 

 また、検査で経過観察中にがんが見つかっても県が把握できない仕組みとなっている問題に関し、検討委の星北斗座長は「継続的に考えていく」と述べ、対応策を検討する方針を示した。

 

http://www.minyu-net.com/news/news/FM20170606-177973.php

http://www.minpo.jp/news/detail/2017060642233