HOME8.温暖化・気候変動 |ロシアの国営原子力企業「ロスアトム」、サウジの風力発電所建設で、アル・ヤママ・グループと覚書締結。ロシアでも原発事業より再エネ事業(RIEF) |

ロシアの国営原子力企業「ロスアトム」、サウジの風力発電所建設で、アル・ヤママ・グループと覚書締結。ロシアでも原発事業より再エネ事業(RIEF)

2017-06-23 12:22:24

rosatomキャプチャ

 

  ロシアの国営原子力企業ロスアトムは21日、サウジアラビアでの風力発電施設の建設に向け、同国で建設や貿易を手掛ける大手アル・ヤママ・グループ(Al-Yamama Group)と覚書(MOU)を締結した。

 

  両社は、サウジでの風力発電所の建設、保守管理、さらにロスアトムがサウジの石油化学産業に設備機器を供給することなどで合意した。具体的な提携の分野や方法については、引き続き協議を進める方針。

 

 ロスアトムの海外での地域活動を総括的に展開するRusatom International Network(RIN)が、新たな市場開発の活動を支援している。今回のサウジとのMOU締結もRusatomが主導した。

 

 MOUの締結には、ロスアトムからRINのトップ、アレクサンドル・メルテン氏、アル・ヤママからは社長のアブドゥル・ハキム・ハマド・A・アルハルディ氏らが出席した。

 

 ロスアトムは風力発電を成長分野と位置付け、昨年には国内で3カ所の風力発電施設を建設する計画を発表している。発電容量は合計61万kWで、ロシアが2024年までに計画している風力発電の発電容量の約17%に相当する規模を担っている。同社は、ロシア国内の風力発電市場の規模は2024年には年に2,000億ルーブル(33億㌦)程度になるとみている。

 

 サウジ側のアル・ヤママグループはインフラ建設などをサウジ国内だけでなく、世界市場でも展開している。風力発電についても建設から運営についても手掛けている。

 

http://www.rosatom.ru/en/press-centre/news/rusatom-international-network-and-saudi-group-of-companies-al-yamama-for-trading-and-contracting-sig/