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理化学研究所 食品ラップの3分の1の薄さの太陽電池開発。体に巻きつけたり、衣服に着装も自由自在。2~3年後に実用化(各紙)

2017-06-26 14:41:19

rikenキャプチャ

 

 各紙の報道によると、理化学研究所は食品ラップの約3分の1という薄さの太陽電池を開発した。超薄型のため、腕に巻いたり、服に付けて発電することも可能。理研では健康管理用のウエアラブル(装着型)機器の電源などとして2~3年後の実用化を目指す、としている。

 

 開発したのは理研の染谷薄膜素子研究室の研究員、福田憲二郎氏。厚さは3μm(マイクロメートル)程度で、柔軟性も極めて高い。これ電池は、圧倒的な薄さ、軽さのために、くしゃくしゃにしても壊れないという技術的優位性があり、薄い素子でありながら安定性についても、ある程度の能力を有しているという。

 

福田憲二郎研究員
福田憲二郎研究員

 

 このため用途も幅広く想定される。畏怖君い貼り付け方のモバイルデバイスの充電端末に活用したりできるほか、形状や場所を選ばずに発電できることから、大面積給電システムの開発も可能。また常時体に貼り付けて、健康状態をモニタリングするデバイスの電力にも使える。さらには、渡り鳥に取り付けて生態調査に役立てることも検討しているという。

 

  従来の有機太陽電池は基板にポリイミドなどを使うのが一般的。開発した有機薄膜太陽電池はシート状で軽い。研究チームは電池の基板に防水性に優れた「パリレンフィルム」を採用した。全体を変形させても発電に関わる部分は壊れないように設計を工夫した。

 

https://shingi.jst.go.jp/kobetsu/riken/2017_riken/tech_property.html#pbBlock54322