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テントで太陽光発電 福井県工業技術センターと地元企業、京都のベンチャーらが連携で開発。災害時や夜間などに威力発揮(各紙)

2017-07-04 15:15:39

tent1キャプチャ

 

 各紙の報道によると、福井県工業技術センターが、地元福井県の企業などと共同開発した「太陽光で発電するテント」が、北海道上上川町に納入され、披露された。自然災害時や夜間などの緊急時に、「明かりのあるテント」として活躍が期待される。

 

 工業技術センターは、福井県の織物製造の松文産業(勝山市)、繊維加工のウラセ(鯖江市)、太陽工業グループの福井太陽(福井市)の地元企業3社と連携し、直径1.2mmの球状の太陽電池を糸状に加工して織り込んだ「太陽発電テキスタイル」を開発した。同技術は2012年に完成したが、この技術を京都市の太陽電池ベンチャーのスフェラーパワーとの連携で、テントに応用した。

 

 スフェラー社は同社工場がある上砂川町からの依頼で、松文産業らとともに太陽光発電を利用したテントの開発に取り掛かった。開発したテントは、組み立て方式の大型テント(縦3.5m、横5.3m)で、屋根の両斜面に合計12枚の太陽光テキスタイルを搭載した。発電量は約35Wで、日中発電した電力を充電して、夜間等に活用できる。

 

 工業技術センターは、「「非常用電源や無線、夜間照明などにも使える。今後は、ウエアラブル用途向けに小型センサー用太陽光テキスタイルを提供し、県内企業とともに製品化を目指す」としている。

http://www.fklab.fukui.fukui.jp/kougi/

http://sphelarpower.jp/