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国内風力発電の今年3月末時点の導入量、前年度比7.8%増の336万kWに。国産風車の設置基数が少し増える(RIEF)

2017-07-06 16:57:59

wind3キャプチャ

 

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2016年度末の日本の風力発電の導入実績を公表した。それによると、導入設備の累積発電量は前年度比7.8%増の336万kW、設備基数は同5.0%増の2203基に達した。16年度だけで24万kW、105基の増加で、2012年の固定価格買い取り制度(FIT)導入後、もっとも多かった。

 

写真は、都道府県別でもっとも風力発電量が多い青森県の六ヶ所村の「吹越台地風力発電所」)

 

 NEDOは毎年度、一基当たりの出力が10kW以上でかつ総出力20kW以上が系統連携されている風力発電設備を調査対象としている。導入基数の68%は海外製の風力発電機で、国産基比率の32%は前年度より4ポイント上昇した。日本の地形、風況に合った風車の開発が徐々に高まっている。

 

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  道府県別では青森県の発電量で38万kWともっとも多い。設置基数では、北海道が304基で最大となっている。発電量、設置基数でともに2位の秋田県を合わせた上位3道県で、日本全体の3割の発電量を占めている。

 

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 全く風力発電機が設置されていない「ゼロ風車」のところは、埼玉、山梨、長野、大阪、岡山、広島、香川の7府県。東京都には4基(江東区3基、八丈島1基)の風車が回っている。

 

http://www.nedo.go.jp/library/fuuryoku/index.html