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中国山西省に「巨大パンダ」型のメガソーラー発電所始動。今後5年間に「一帯一路」沿いに、大展開を計画(RIEF)。

2017-07-23 14:10:24

Panda2キャプチャ

 

 中国のエネルギー開発事業者であるパンダ・グリーン・エナジー(Panda Green Energy Group)は、山西省大同市で建設していたパンダの形状にパネルを配置したメガソーラー(大規模太陽光発電所)が正式に系統に連結し、試験運転に入ったと発表した。パンダの形をしたメガソーラーは、世界初という。

 

 大同市のパンダ型メガソーラーは、すべて完成すると設備容量が100MWとなる。今回運転を開始したのはその第一段階の50MW分である。全体が完成すると、年間32億kWhの電力を25年にわたって提供できる。従来の石炭火力に置き換えると、石炭100万㌧の消費を抑え、CO2排出量を274万㌧節約できるという。

 

 パンダ・グリーン・エナジーは2016年5月に同プロジェクトの建設を公式に提案し、同年9月1日に国連開発計画(UNDP)と協力することで合意している。

 

panda1キャプチャ

 

 その後、2017年5月14日に北京で開催された「一帯一路フォーラム(シルクロード経済圏構想)」の国際会議で、中国政府と国連が署名し、パンダ型メガソーラーのプロジェクトが「一帯一路」による建設計画のアクションプランに盛り込まれた。

 

 同社は、今後5年にわたって、「一帯一路」沿いの各国に、同様のパンダ・ソーラー発電所を建設していく「パンダ100プログラム(Panda 100 Program)」を推進していくとしている。

 

 メガソーラーのパネル配置で、特徴的な形状をつくる試みとしては、米フロリダ州にあるミッキーマウス形のメガソーラー(5MW)がある。これは、米Duke Energyが、ウォルトディズニーと連携し、同社の所有地に2016年4月に稼働させている。http://rief-jp.org/ct4/60296

 

東京・上野動物園で生まれた心シンシンの赤ちゃんパンダ
東京・上野動物園で生まれた心シンシンの赤ちゃんパンダ

 

 東京・上野のパンダ、シンシンが赤ちゃんパンダを産んだことが話題となっている。日本でもパンダ・ソーラーの展開があるかもしれない。

http://www.pandagreen.com/en/home