HOME10.電力・エネルギー |北アフリカ・チュニジアで発電した太陽熱電力を、欧州に「高圧直流送電」で輸出。初の許可申請。フランス、イタリア、マルタへ。発電量は4.5GWの大容量。2020年にも実現(RIEF) |
tuni1キャプチャ

 

 北アフリカのサハラ砂漠を抱えるチュニジアで発電した4.5GWのスケールの太陽熱発電の電力を、欧州へ輸出する計画がいよいよ動き出す。欧州系開発会社のTuNur社が、チュニジア政府に対して電力輸出の許可を申請した。マルタ、イタリア、フランスの3国との間をHVDC(高圧直流送電)で直結する。第一弾のマルタへの送電は2020年に開始の予定だ。

 

 北アフリカに広がるサハラ砂漠で発電した太陽熱発電電力を欧州に直送するという壮大な計画は、Desertec計画としてスタートした。だが、同計画は資金面の事情と、北アフリカ諸国での政治混乱などの影響で2013年に頓挫した。しかしその後、パリ協定発効、欧州諸国の電気自動車シフトなどが打ち出される中で、改めて、チュニジアでのプロジェクトが「復活第一号」として表舞台に出てきた。<……

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