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東電福島第一原発事故 「 トモダチ作戦」で被ばくした元米兵ら 東電など提訴。医療等のための50億㌦の基金設立求め(各紙)

2017-08-25 09:48:34

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  各紙の報道によると、東日本大震災の支援活動「トモダチ作戦」に参加した米空母乗組員ら約150人の元米兵らが、東京電力福島第一原発事故により被爆したとして、医療費など50億㌦(約5450億円)以上の基金創設を求め、東電等を提訴した。東京電力ホールディングスが発表した。

 

 東電の発表によると、原告側は米国時間18日に米カリフォルニア州の南部地区連邦裁判所に提訴した。被告は東電と米国企業1社。ただ東電は、訴状の正式な送達をまだ受けていないと説明、「送達を受けた場合、原告らの主張、請求内容を精査し、適切に対処していく」と話している。

 

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 原告側は、事故は東電側の不適切な原発設計や管理により発生したと主張。被害者救済のための基金創設のほか、被爆によって身体的、精神的損害を受けたとして損害賠償も請求している。東電の「過失」が認定されると、日本で福島原発告訴団が提起している東電経営者の責任を問う訴訟に影響を及ぼす可能性もある。

 

 東電は、2013年3月15日にも、福島原発事故でトモダチ作戦に参加し被爆した別の元米兵ら239人の原告から、同様の訴訟の提起を受けている。今回の訴訟では従来からの訴訟も、併合して審理することを求めているという。