HOME10.電力・エネルギー |独アウディ、電気自動車(EV)の屋根に薄型太陽光電池搭載車を開発。太陽光で駆動する「グリーン・エネルギー車」に発展へ。年内に試作公開。独自動車の次世代カー戦略、油断ならじ(RIEF) |

独アウディ、電気自動車(EV)の屋根に薄型太陽光電池搭載車を開発。太陽光で駆動する「グリーン・エネルギー車」に発展へ。年内に試作公開。独自動車の次世代カー戦略、油断ならじ(RIEF)

2017-09-05 15:40:21

Audi1キャプチャ

 

  独フォルクスワーゲングループのAudi(アウディ)は、車体の屋根に薄膜太陽光電池を搭載した電気自動車(EV)を開発、今年末までに試作車を公表すると発表した。太陽光電池を搭載したハイブリッド車はトヨタが開発しているが、EVでの太陽光電池搭載は初めて。

 

 EVの屋根に搭載する薄膜太陽光電池は、中国のHanergy Thin Film Power Group社のグループ企業である米Alta Devices社と共同開発した。開発した薄膜太陽光電池は曲面にもフィットすることから、将来は車の屋根全体をすっぽりと覆う計画という。

 

 現在、開発中の試作車の場合は、太陽電池で発電した電力を、EVの空調システムやシートのヒーター等に部分的に利用する。将来は、EVの蓄電池に充電できるシステムを構築し、EVの走行距離を飛躍的に延長できる可能性がある。

 

Audi2キャプチャ

 

 Audiの調達担当役員のBernd Martens氏は「Alta Devicesとの協力で、革新的な太陽光技術をAudi車に組み込むことができるようになった。顧客のEV利用効率を高め、社会の持続可能性を高めることにも貢献する。ゼロ排出車(ZEV)実現への重要なステップだ」と強調している。

 

 Alta DevicesのCEO、 Jian Ding氏は、「われわれの太陽光技術と、Audiの自動車技術の協働で、未来の太陽光の時代を開くことができる」と自賛している。

 

 国内では、トヨタ自動車が「プリウスPHV」の屋根部分に太陽光パネルを搭載したモデル(プリウスプライム)を開発している。トヨタの場合、太陽光で発電した電力で駆動用バッテリー、および始動用の12Vバッテリーに供給する。災害時には発電機として代替もできる。http://rief-jp.org/ct4/61694

 

https://www.altadevices.com/audi-cooperates-alta-devices-automobiles-solar-roofs/

https://www.volkswagenag.com/en/news/2017/08/audi_solar_roof.html