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東京都再生可能エネルギーファンド、新たに福島、群馬で太陽光発電事業に投資。投資案件11件目(RIEF)

2017-09-20 09:06:54

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 東京都は19日、官民連携で創設した再生可能エネルギーファンドが福島県南相馬市と群馬県嬬恋村のメガソーラー(大規模太陽光発電施設)に投資したと発表した。同ファンドの投資はこれで11件となる。南相馬市のメガソーラーは、出力は約3万6800kW、総事業費は約110億円で同ファンドの投資先としては過去最大となる。

 

 都の再エネファンドが、東日本大震災で被災した東北3県へ投資するのは今回が初めて。群馬県への投資も初めて。都は「震災後の地域の復興と活性化に貢献していくことも期待している」としている。投資金額は公表されていない。

 

 南相馬市のメガソーラーは、再エネファンドのうち、スパークス・アセット・マネジメントが運営する広域型ファンドが投資する。施設は津波被害を受けた農地を転用し、敷地は東京ドーム約10個分の約47haの広さがある。2020年3月に稼働の予定。東京電力福島原子力発電所事故で使われなくなった東電の送電線を活用し、首都圏などに電力を供給する計画だ。

 

 群馬県嬬恋村の太陽光発電事業は、JAGインベストメントマネジメントと連携したJAG広域型ファンドが投資する。出力は約1万5400kW、総事業費約62億円。こちらは今年8月に稼働している。

 

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 都の再エネファンドは2015年2月に設立されている。投資案件は今回の2件を含め、11件に達した。これまでは東京都武蔵村山市のほか、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木の各都県で太陽光発電事業を展開しているほか、青森(風力)、新潟(バイオマス)も実施している。総出力は約14万kWに達する。発電量は約6万5000世帯分に相当する。

 

http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2017/09/19/01.html