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東京都、近く発行予定のグリーンボンドの資金使途事業を公表。オリンピック施設の環境改善やヒートアイランド対応など13分野。総額200億円を配分(RIEF)

2017-10-14 20:34:58

tokyogbキャプチャ

 

 東京都は近く発行する予定のグリーンボンド(200億円程度)で調達する資金使途先の事業を公表した。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた「スマートエネルギー都市づくり」などのほか、ヒートアイランド現象に伴う暑熱対応、都有施設のZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)化推進など13分野を掲げた。オリンピックを契機に、都市のグリーン化・スマート化を推進する考えだ。

 

 主な資金使途は、昨年度にトライアル版として発行した東京環境サポーター債で対象とした都立図書館や学校などの照明のLED化や太陽光発電の増設などのほか、公営企業の事業にも使途範囲を拡大、都の環境施策を 先進的・加速的に推進する事業などを新たに選んだ、としている。http://rief-jp.org/ct4/65201

 

 資金使途事業は①オリンピック施設の環境対策②ヒートアイランド現象に伴う暑 熱対応(遮熱性・保水性の向上)③都有施設の改築・改修④都有施設・道路の照明のLED化⑤都有施設のZEB化推進⑥上下水道施設の省エネ化⑦環境にやさしい都営バスの導入⑧公園の整備⑨合流式下水道の改善⑩水再生センターでの高度処理⑪中小河川の整備⑫高潮防御施設の整備⑬東京港・島しょ海岸保全施設整備 事業――の各分野。

 

 資金配分額が最も多いのは、③の都有施設の改築・改修で36億円。次いで⑬の 東京港・島しょ海岸保全施設整備に32億円、⑪の中小河川の整備に29億円などとなっている。都有施設の改築・改修は「スマートエネルギー都市づくり」の一環で、再エネ・省エネ化を進める。また緑化面積の拡大などにも充当する。

 

 オリンピック競技関連では、再生可能エネルギーの使用量を年間229MWhとするほか、新たなエネルギー源として、地中熱利用システム(550kW、 600kW)、太陽熱利用システム (100kW×2)、コジェネレーショ ンシステム電力(210kW、 350kW)・排熱(310kw、500kW)、 LED 照明(600kW、500kW)の導入を図る、として、10億円を充てる予定。

 

 都有施設のZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)化推進では、年間718MWhのエネルギー削減を見込んでおり、このうち約4割分を再エネの使用で代替する予定。使途額は8億円。

 

http://www.zaimu.metro.tokyo.jp/bond/tosai_ir/gb/greenbond291011.pdf

http://www.zaimu.metro.tokyo.jp/bond/tosai_ir/gb/greenbond290203_2.pdf