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東京都 個人向けグリーンボンド、豪ドル建て100億円分を12月に発行へ。機関投資家向けと合わせ、今年の発行額は200億円に(RIEF)

2017-10-30 13:51:42

tokyogreenbondキャプチャ

 

 東京都は先に発行した100億円の機関投資家向けグリーンボンドに続いて、個人向けに同額の100億円相当の豪ドル建てグリーンボンド(「東京グリーンボンド」)の発行を公表した。購入単位は1000豪ドル(約8万7000円)、一人当たり購入限度50万豪ドル(約4360万円)と、高額所得者向けといえそうだ。

 

 利率等は11月24日に仮条件を決定し、正式には12月7日に公表する。販売は12月8日から19日まで。対象となる購入対象者は、東京都民だけでなく、都内に通勤、通学する埼玉、千葉、神奈川各県の個人、または同地域内に主たる事務所・事業所を保有する法人、団体としている。

 

 ボンドの年限は5年。豪ドル建てなので、為替リスクは購入者が負う。ただ発行体の都は、発行時に円ベースでの条件を確定するので、為替リスクを負わない仕組み。主な資金使途は、機関投資家向けと同様、オリンピックに向けた都有施設・道路の照明のLED化や 中小河川の整備、 東京港・島しょ海岸保全施設整備事業、 ヒートアイランド゙現象に伴う暑熱対応(遮熱性・保水性の向上)などに充当する。

 

 ボンドのグリーン性については機関投資家向けと同様に、ドイツのESG評価会社の独ESG評価会社の「oekom research」が担当。同社は、国際的なグリーンボンド基準であるグリーンボンド原則(GBP)への適合を評価するともに、oekom グリーンボンド・分析フレームワークに基づく評価を行った。日本の環境省ガイドラインは評価の対象外とした。

 

 都は昨年末に個人向けのグリーンボンドのトライアル版として「環境サポート債」を100億円相当分を発行している。同じ豪ドル建てで、期間も同じ5年もの。利率は年2.74%だった。

 

http://www.zaimu.metro.tokyo.jp/bond/tosai_news_topics/news_topics/gb291026.pdf