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富山市で「ネット・ゼロエネ街区」完成。住宅はすべて、太陽光+蓄電池+燃料電池の「3電池搭載」。PPPで大和ハウス工業が開発(RIEF)

2017-11-08 23:11:37

toyamaキャプチャ

 

 街区全体のエネルギーを「ネット・ゼロ」にする環境配慮型街区「セーフ&環境スマートモデル街区」がこのほど、富山市で完成した。富山市のPPP(官民連携)事業で、戸建住宅は、すべてに太陽光発電システムと家庭用Liイオン蓄電池、家庭用燃料電池コージェネレーション(熱電併給)システムを搭載した「3電池搭載住宅」となる。

 

 街区内には、「まちの太陽光発電所」(出力10kW)を設置、その発電電力を住宅公園内の蓄電池に蓄える。天然ガスによるマイクロコージェネシステムも備え、平常時はLED防犯灯や防犯カメラの電力に利用し、災害時には非常用電力として、防災備蓄倉庫や防災パーゴラに設置するコンセントから携帯電話を充電できる。

 

 公共施設は、地区センターや公民館、図書館分館の機能を持つ。地区センターは10月23日から、公民館と図書館分館は10月26日から業務を開始した。

 

 これらのシステムを最適に運用することで、ネット・ゼロ・エネルギー・タウンを実現する。街区全体の建設は、公募型プロポーザルで選ばれた大和ハウス工業が手掛けた。

 

 開発したのは、富山市立豊田小学校の跡地約8500㎡の敷地に、宅地21区画と公共施設を建設した。宅地に建設する戸建住宅は、すべて「3電池搭載住宅」。うち9棟が建売住宅、12棟が注文住宅で、現在はモデルルーム1棟が建設済み。

 

 住宅に設置したLiイオン蓄電池と太陽光発電システムは、連係して制御することで、エネルギー制御を効率化する。ハイブリッドシステム「POWER iE 6 HYBRID(パワーイエ・シックス・ハイブリッド)」(6.2kWh・太陽光発電システムと合わせて出力5.5kW)を全戸に設置する。

 

 住宅販売は、開発した大和ハウス工業の富山支店が担当する。宅地は平均201㎡(約61坪)で、土地を含め1戸3500万円程度の見込み。第1期の11区画を販売開始した。

http://rief-jp.org/ct4/70884

http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/tk/PPP/news/103100499/