HOME8.温暖化・気候変動 |COP23、温暖化対策に逆行する最大の「化石賞」は、やはりトランプ米政権に。「安倍・トランプ蜜月関係」を反映するような日米「化石賞連携」(RIEF) |

COP23、温暖化対策に逆行する最大の「化石賞」は、やはりトランプ米政権に。「安倍・トランプ蜜月関係」を反映するような日米「化石賞連携」(RIEF)

2017-11-17 23:18:50

 

 ドイツのボンで開催中の国連気候変動枠組み条約第23回締約国会議(COP23)は17日で日程を終えるが、パリ協定からの離脱を宣言している米国に対して16日、環境NGOが「並外れた化石賞」を贈呈した。米国代表は、「米国にとって好ましい条件になれば、後日再び加わる」などと、「米国だけファースト」の姿勢を強調、総スカンを食った形だ。

 

 「化石賞」は、世界の1100以上の環境NGOなどの非営利団体で組織する「The Climate Action Network (CAN) 」が、COP会合で、地球温暖化対策の前進を妨げている国を選んで機関中、毎日、贈呈している。今回のCOP23でも、最初の段階の9日に、先進国で唯一、石炭火力発電所の新規建設を推進している日本が単独、および「先進国全体」の両方で不名誉賞をダブル受賞している。http://rief-jp.org/ct12/74431?ctid=70

 

fosseil2キャプチャ

 

 COP23会合の最終日を前にして、大トリの形で、トランプ政権の米国に贈呈された。日本のダブル受賞は、米国の露払いの役割をした格好で、温暖化対策でも、何やら、最近の日米蜜月ぶりを象徴するような、不名誉な足並みのそろい方にみえる。

 

 米国への授与についてCANは「だれも米国の受賞には驚かないよね?。トランプ大統領は6月1日にパリ協定から離脱を表明した際、世界に背を向けてグローバルに孤立した。今や、シリアも協定に署名したので、トランプ政権は『100%独りぼっち』だ。Super sad!(超悲しい)」と説明している。

 

fossileawardキャプチャ

 

 そのうえで、全米から州知事や市長、ビジネス・リーダー、大学の学長や牧師など、多くの米国市民がCOP23に参加し、パリ協定を支持した ことを高く評価した。しかし、米市民の協定支持はあっても、米国自体は普通の化石賞では間に合わない「並外れた化石(Colossal Fossil)」の大不名誉賞を贈られた。

 

 

 日本から参加したNGO気候ネットワーク(KIKO)の浅岡美恵代表は「日本と米国はそっくり。このままでは数年で国際的な流れから取り残される」とコメントしている。

 

http://www.climatenetwork.org/fossil-of-the-day